あなただけの幸せを
一緒に探すカウンセラーのじろうです。
「こんな相談で来て良かったんでしょうか」
初めて稲穂に来られた方から、そう聞かれることがあります。
「こんなことで悩んでいる人、いませんよね」
そう聞かれると、僕はいつも少し返事に迷います。
悩みの大きさは、誰かと比べられるものではないと思うからです。
「相談に来るほどのことなのかな」
「自分の悩みは、人と比べたら大したことじゃないんじゃないか」
そんなふうに、自分の気持ちを確かめるように話される方も少なくありません。
でも、カウンセリングに来る理由を、誰かと比べたり、悩みの深刻さで測ったりする必要はありません。
「最近、仕事に行くのがしんどくて」
「家族とのことで、ずっとモヤモヤしています」
「何がつらいのか、自分でもよく分からなくて」
「特に何かあったわけではないけれど、なんとなく苦しくて」
「今日は、とりあえず話を聞いてもらいたくて来ました」
そんなところから始めても、大丈夫です。
どんなことでも、相談して大丈夫です
自分では小さなことに思える悩みでも、
「誰かに話してみたい」
「一人では整理しきれない」
と思ったのなら、それはもう十分なきっかけです。
仕事のこと。
家族や夫婦、友人とのこと。
自分の性格や考え方について。
これからどう生きていけばいいのかということ。
昔の出来事が、今もどこか引っかかっていること。
理由は分からないけれど、なんとなく生きづらいこと。
「自分のことを、もう少し知りたい」という相談でも構いません。
最初から相談したいことがはっきりしていなくても、大丈夫です。
「何に困っているのかも、うまく説明できません」というところから、一緒に整理していくこともあります。
僕自身、不登校になった時も、会社員として働く中でうつになってしまった時も、自分の気持ちをうまく言葉にできませんでした。
家族や周りの人に相談できないまま、一人で抱えて苦しくなったことがあります。
だから、「整理してから話さないといけない」とは思っていません。
何がつらいのか分からないままでも、うまく説明できないままでも、その状態から一緒に考えていけばいい。
それは、きれいごとではなく、僕自身の経験からもそう思っています。
話す内容も、話し方も、決まった正解はありません
カウンセリングで話している途中で、「あ、そういえば……」と別の出来事を思い出すこともあります。
自分でも、「何を話していたんだろう」と思うくらい、話が行ったり来たりすることもあります。
それも自然なことです。
気持ちは、いつも順番通りに整理されているわけではありません。
以前、「全然まとまらなくて…すみません」と謝られたことがあります。
「まとまらないからこそ、思うままに話してもらって大丈夫ですよ。話しながら一緒に整理していきましょう」と、僕はお伝えしました。
事前にメモを用意して、それを見ながら話し始める方もいます。
順番を間違えないように、丁寧に「説明」しようとしてくれているのが伝わってきます。
でも、話していく中で、ふと別の角度から問いかけてみると、言葉が止まる瞬間があります。
そこから、「説明する」ことよりも、自分の内側にあるものを確かめるような話し方に変わっていくこともあります。
だから、「うまく話せるようになってから行こう」と思わなくて大丈夫です。
うまく話せないことも含めて、今はそういう状態なんだと思っています。

言葉にできないときは、言葉だけで向き合わなくてもいい
カウンセリングルーム稲穂では、希望される方には「箱庭」を使うこともあります。
箱庭は、砂の入った箱の中に、気になるおもちゃや動物、木、家などを置いていくものです。
「何を作ろう」と最初から決める必要はありません。
砂を触っているだけでも、山を作ったり、川を作ったりするだけでもOKです。
そして、気になるおもちゃを選んで、置いて、動かしていくうちに、自分でもまだ言葉にできていなかった気持ちやイメージに触れることがあります。
もちろん、箱庭をすれば必ず何かが分かる、というものではありません。
ただ、
「何を話したらいいのか分からない」
「自分でも、自分の気持ちがよく分からない」
というときに、言葉とは少し違うところから、自分に触れてみる方法の一つにはなると思っています。
話すことも、箱庭を使うことも、その人に合う方法を一緒に探していけたらと思います。

話したくないことは、話さなくて大丈夫です
一方で、カウンセリングに来たからといって、心の中にあることを何でも話さなければいけないわけではありません。
話したくないことがあってもいいし、
まだ言葉にならないことがあってもいい。
今は触れたくないことがあってもいい。
「そこはまだ話したくありません」
「今はうまく答えられません」
「少し考えたいです」
と伝えてくださって大丈夫です。
カウンセリングでは、話すことだけではなく、話さないことを自分で選べることも大切だと僕は思っています。
最初は、ある話題について「まだ話したくない」という様子だった方が、話しているうちに、後半になって「実は……」と話してくださることもあります。
最初は言えなかったことが、少し時間を過ごす中で、「今なら話してみようかな」と変わることもあります。
もちろん、最後まで話さなくても大丈夫です。
大切なのは、話すことではなく、「今は話す」「今日は話さない」を、その人自身が選べることなのだと思います。
一度で全部を話す必要はありません
初回のカウンセリングだけで、自分のこれまでの人生や悩みを、すべて説明する必要もありません。
実際、一度話してみて初めて、「本当は、こっちのことが気になっていたのかもしれない」と気づくこともあります。
僕自身も、うつ状態でカウンセリングを何度も受ける中で、「今日は本音を話せなかったな」と、あとから振り返ったことがあります。
そして、「あの時も、いい子でいなきゃって思っていたんだな」と、自分の気持ちやクセに改めて気づいたこともありました。
その場では分からなかったことが、あとになって少しずつ見えてくることもありますし、家に帰ってから、「あのことも話してみたかったな」と思うこともあるかもしれません。
次に来たときにお話ししてくれてもいいですし、話さないままでも構いません。
あるいは、最初はお仕事の相談だったけれど、話しているうちに家族との関係につながっていくこともあります。
逆に、過去のことを話そうと思っていたのに、「今の生活をどうしたいかを考えたい」という方向に変わっていくこともあります。
相談する内容も、話すペースも、その都度変わっていいものです。
初回は、「ここで話していけそうか」を確かめる時間でもあります
初回のカウンセリングは、「自分のことをきちんと説明するための時間」だけではありません。
カウンセラーがどんな人なのか。
どんなふうに話を聞くのか。
この場所でなら話して大丈夫そうか。
自分に合いそうなカウンセリングかどうか。
そうしたことを、相談する側が確かめる時間でもあります。
もし、「なんとなく合わないかも」と感じたなら、その感覚も大切にしてもらえたらと思います。
無理に合わせる必要はありませんし、無理に続ける必要もありません。
「カウンセリングを受けると決めたのだから、これからも通わなければいけない」ということではありません。
一度話してみて、その後どうするのかを考えて大丈夫です。
カウンセリングは、その人自身が、自分にとってどうしたいかを考えていく場所でもあると、僕は思っています。
話せることより、選べること
カウンセリングルーム稲穂では、どんなことを相談してもいいし、すべてを話す必要もありません。
うまく説明できなくてもいいし、何がつらいのか分からないところから始めても大丈夫。
今の自分が話せることを、話せる分だけ話してみる。
話したくないことは、話さない。
「今日はここまで」と決める。
そして、その先をどうするかも、自分で選んでいく。
カウンセリングで、僕は、
「どれだけ話せたか」よりも、「どれだけ自分で選べたか」
を大切にしたいと思っています。
もちろん、「全部、自分で決めてください」ということではありません。
ご希望や必要に応じて、今の状態を一緒に整理しながら、考えられる選択肢や今後の進め方をお伝えすることもあります。
そうしたやり取りの中で、「自分はどうしたいのか」を一緒に考えながら、その人自身の選択を尊重していくこと。
安心して自分のことを話したり、考えたりできる関係を、カウンセリングルーム稲穂では大切にしています。
もし、
「こんなことで相談していいのかな」
「何を話したらいいのか分からない」
というところで迷っているのであれば、その状態のまま来てもらって大丈夫です。
「この状態のままでもいい」と思って、カウンセリングを受けてみることも、あなたが選べることの一つだと思っています。

今日のQuestion?
「こんなことで相談していいのかな」と思っていることはありますか?
・初めてカウンセリングを受けようか迷っている方
・カウンセリングで何を話せばいいのか分からない方
・自分でも何に悩んでいるのか分からない方
どうぞ、お気軽にご相談ください。
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