自信とは、「間違えない自分」ではなく、「また考え直せる自分」を信じること



あなただけの幸せを
一緒に探すカウンセラーのじろうです。



スーパーのレジで、一番早そうな列を選んだのに、自分の列だけ進まない。
隣の列は、どんどん進んでいく。

「あっちにすればよかった…」

高速道路の渋滞で、隣のレーンが流れているからと移ったら、今度は元いたレーンが流れ出す。

「動かなければよかった…」

こんな小さな選択でも、自分の判断を信じきれなくなることがあります。


前回の記事では、「未来の正解を選べる自分より、未来に選び直せる自分でいたい」ということを書きました。


書いている途中で、一つ気づいたことがあります。

未来の自分に選択を任せるには、「その時の自分なら、その時なりに考えられる」と、未来の自分を信じる必要があるのかもしれない。

それって、もしかすると「自信」のことなのではないか。

今回は、そのことを考えてみたいと思います。


「自信がある人」と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか。

堂々としている人。
迷わず決められる人。
「自分ならできる」と思える人。

そんなイメージを持つ人も多いかもしれません。

自信という言葉は、「自分を信じる」と書きます。

では、自分を信じるというのは、「自分なら、いつも正しい選択ができる」と信じることなのでしょうか。


どれだけ考えても、未来のことは分かりません。

やってみたら、思っていたものと違うこともある。

続けたいと思っていたのに、気持ちが変わることもある。

反対に、興味がなかったものが、あとになって大切になることもあります。

もし、「正しい選択ができたら、自分を信じられる」という形で自信を持とうとすると、結果が悪かった時に、「やっぱり自分の判断は信用できない」となってしまいます。

それでは、自信が未来の結果次第になってしまいます。

前回の僕も、そうでした。

未来の結果を見て、「見る目があった」「見誤った」と、今の自分を採点しようとしていたのです。

思えば、過去の大きな選択の時も、同じでした。

高校1年の夏、不登校の末に、自主退学をしました。

学校には行けなくなっていたのに、家にいる時間が増えると、

「本当に辞めてよかったんだろうか」
「辞めない方がよかったんじゃないか」

と不安になりました。

自分で決めたはずなのに、「このまま僕の人生はどうなるんだろう」と、苦しかったのを覚えています。

カウンセラーを本業として一本でやっていくと決めた時も、そうでした。

副業を辞めて、本当に大丈夫なのか。
やっていけるのか。

辞めない方がよかったんじゃないか。
「引き止めてもらえるなら、まだ残った方がいいんじゃないか」と思うこともありました。

どちらも、決めたあとで、その選択が「正解だったのか」を何度も確かめようとしていたのだと思います。

「自信がない」と感じる人の中には、この「いつも正しく選べる自分」を基準にしているから、自分を信じにくくなっている人もいるかもしれません。


だとしたら、自分を信じるとは何なのだろうか。

僕は今、「その時の自分には、もう一度考える力がある」と思えることなのかもしれない、と感じています。

迷うこともある。
気持ちが変わることもある。
選んだあとで、「違ったかもしれない」と思うこともある。

それでも、「じゃあ、今はどうしたい?」と、もう一度考えられる。

必要なら、選び直すこともできる。

自分を信じるというのは、

「絶対に間違えない自分」を信じることではなく、

迷っても、変わっても、また自分のところへ戻ってこられることを信じること

なのかもしれません。

自信は、当てる力ではなく、戻ってくる力。

そう考えると、自信という言葉が、少しやわらかく感じられました。


今回のことを考えていて、過去、今、未来の自分のことを思いました。

過去の自分には、「あの時は、あの時なりに考えて、そう決めたんだね」と受け止める。

今の自分には、「今は、どうしたい?」と聞いてみる。

そして未来の自分には、「その時が来たら、また考えればいいよ」と任せてみる。

過去を否定しない。
今の自分を置き去りにしない。
未来の自分を縛らない。

それぞれの自分が、それぞれの「今」を生きています。

だから、「今を生きる」というのは、過去も未来も考えないことではなく、

その時その時の自分に、選ぶ力を返していくことなのかもしれません。


未来に何が起こるかは分かりません。

「きっと大丈夫」と言い切れないこともあります。

でも、未来そのものを信じられなくても、未来を生きている自分なら、少し信じてあげられるかもしれません。


今の自分より、その分だけ多く経験した自分が、そこにいます。

もちろん、丸投げするということではありません。


今分かることは、今の自分が考える。

分からないことは、その時の自分に委ねる。


それもまた、「自分を信じる」ということなのではないかと思います。


とはいえ、「自分を信じよう」と言われても、簡単ではないこともあります。

カウンセリングでも、

「どうせ自分なんかには無理だと思う」
「自分には何も変えられない気がする」

といった思いを聞くことがあります。

これまで、自分の気持ちより周りを優先してきた。
誰かの期待に応えることを大切にしてきた。
自分で決めても、「これでいいのかな」と、すぐに不安になる。

そんな経験が続いてきたなら、自分を信じにくくなるのは、自然なことだと思います。

だから、無理に自分を信じようとしなくてもいいのだと思います。


まずは、「今の自分は、そう感じているんだな」と見ていくところからでもいい。

例えば、

「今、自分は何を感じているんだろう?」

「本当は、どうしたいんだろう?」

と、自分に問いかけてみてもいいのかもしれません。


出てきた答えは、「今の答え」でいい。

変わったら、またその時に考えればいい。


何も答えが出てこなくても大丈夫です。

すぐに答えが出なくても、自分に聞いてみること。

その時間にも意味があると、僕は思います。


カウンセリングも、未来の正解をカウンセラーに教えてもらう場所ではありません。

話をしながら、今の自分の中にあるものを一緒に見つめていく時間です。


そんな時間を重ねるうちに、いつか、未来の自分にも、

「その時の自分なら、その時なりに考えられるよ」と言ってあげられるようになる。


そうやって、未来の自分にも任せられること。

それが、僕にとっての「自信=自分を信じる」ということです。

こんな方に、今日の話が届いたら嬉しいです。

・何かを決めたあと、「本当にこれでよかったのかな」と不安になる方
・自分の判断より、周りの意見を優先してしまう方
・自分が本当はどうしたいのか、分からなくなることがある方



どうぞ、お気軽にご相談ください。


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