スピッツ『さびしくなかった』を聴きながら──「当たり前」と「ありがとう」が重なる瞬間

アコスティックギター


あなただけの幸せを
一緒に探すカウンセラーのじろうです。

この3部作では、「当たり前」にそっと目を向けたり、「ありがとう」と感謝を伝えることで、毎日がちょっとあたたかく感じられる——

そんな日々の中での気づきを、一緒にたどってきました。

今日はその最終話として、
「見苦しくても、不器用でも、出会いを通して変わっていく自分」について、お話ししたいと思います。

僕の好きなバンド・スピッツの「さびしくなかった」という歌に寄せて、飾らない自分、ときに弱さやさびしさを抱えたまま、でも誰かとの出会いで、少しずつ前を向ける——

そんな日常のひとコマを、一緒に味わえたらうれしいです。

ぜひ、以下のリンクから「さびしくなかった」を実際に聴いてみてください。
※無料で聴ける音源はなかったので、ご了承ください。
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また、以下のリンクから歌詞だけでもを覧ください。
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孤独な人


さびしくなかった 君に会うまでは

スピッツ『さびしくなかった』

歌の冒頭の一節です。

僕もずっと、「さびしくない自分」が“当たり前”だと思って過ごしていました。

両親が共働きだったり、高校生のときからひとり暮らしをしたので、

ひとりでごはんを食べて、
ひとりで灯りを消して、

それが普通、日常でした。

「さびしくなんてないよ」と、自分に言い聞かせていたのかもしれません。

本当は、さびしさを感じていなかったわけじゃない。

感じてしまうとつらいから、心にそっとフタをして、
それが「当たり前」になっていたんだと思います。

でも、誰かと出会うことで、
その「当たり前」が、少しずつ揺らぎはじめる——

そんな瞬間が、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。


眼差しに溶かされたのは 不覚でした
かき乱されたことでわかった 新しい魔法

スピッツ『さびしくなかった』


誰かと出会うことで、心が大きく揺れ動くことがあります。

それは、不安だったり、戸惑いだったり、ときには自分でも驚くほどの変化をもたらすもの。

でも、その“かき乱される”経験こそが、本当の意味で自分が「生まれ変わる」きっかけなのだと思います。

強がって、何も感じないふりをしていた心が、誰かの優しさやまなざしによって、そっと溶かされていく——

その瞬間、本音は「さびしかった」と初めて素直に認められるのかもしれません。

生まれ変わりを表す卵


優しくなる きらめいて見苦しく
生まれ変わる これほどまで容易く

スピッツ『さびしくなかった』


愛を知ることで、人はときに見苦しく、情けなく、思いどおりにならない自分に戸惑うこともあります。

でも、それこそが「人間らしさ」なのではないでしょうか。

さびしくないのが「当たり前」と、知らないふりをした自分も、

やさしさに触れて「ありがとう」を知り、変わり始めた自分も、

どちらも“ありのまま”の自分。

こうして、不器用なままでも、きらめきながら生まれ変わっていくことができるのだと、この歌は教えてくれている気がします。

不器用でも小さな一歩を


いつか失う日が来るのだとしても

和みの季節よ 長く保てよと 強く祈る わがままに青白く

スピッツ『さびしくなかった』


この幸せも、愛しさも、永遠には続かないかもしれません。

それでも、出会えたこと、心が揺れたこと、そのすべてが「今」を輝かせてくれます。

失うことを恐れるよりも、今この瞬間のやさしさを、大切に、丁寧に抱きしめていたい。

たとえ見苦しくても、不器用でも、小さな一歩を踏み出していけたら——

それがきっと、自分らしい幸せのはじまりなのだと思います。

過去も今も道は一本でつながる

「さびしくなかった」と思っていた過去も、
誰かと出会い「ありがとう」を知った今も、
どちらも、そのときの僕にとっては“当たり前”でした。

でも、ふと気づくと、その「当たり前」は、いつの間にか変わっていました。

さびしさを隠していた過去の自分も、
誰かに心を動かされて、感謝ややさしさを知った今の自分も――

そのどちらも、僕の人生を形づくった大切な一部です。

「当たり前」を見つめ直して、
そこに「ありがとう」の気持ちをそっと添えるだけで、
昨日までの当たり前が、新しい当たり前に変わっていく。

過去の自分を否定せず、
「今があるのは、あの時があったから」と、

その過去に「ありがとう」と受け入れてあげられる自分でいられたなら、
きっと日々は、少しずつやさしく、あたたかく変わっていくと思います。

・過去の自分をやさしく受け入れたい方
・さびしさや不器用さと向き合いたい方
・「ありがとう」を素直に伝えられるようになりたい方



「当たり前」と「ありがとう」——
この3部作を通して、どんなふうに感じましたか?

僕はこのブログを書く中で、
自分の過去を振り返りながら、いろんな「ありがとう」があふれてきました。

ここまで読んでいただけることは「当たり前」ではないですよね。
最後までお読みいただき、本当に「ありがとう」ございました。

あなたの日常にも、
「ありがとう」と伝えたくなる小さなできごとが、
そっと重なり合って、幸せの種を育ててくれますように🌾

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