あなただけの幸せを
一緒に探すカウンセラーのじろうです。
ゴールデンウィークに入りました。
それはつまり、
田植えの季節でもあります。
四日市でも、ちらほらと、
田植えの風景を見かけるようになりました。
水の張られた田んぼに、
小さな苗が一列ずつ植えられていく。
その景色を見ると、
今年もこの季節が来たんだなと感じます。
稲は、種の状態から、
いきなり田んぼで育つわけではありません。
まずは苗代(なえしろ)や育苗箱で、
種からある程度まで育てられ、
それから田んぼへ植え替えられていきます。

この流れを見ていると、
人の心も同じなのかもしれないと思いました。
・いきなり強くならなくていい
・いきなり社会に適応しなくていい
・いきなり答えを出さなくていい
まずは、安心できる場所で育つ時間があっていい。
カウンセリングは、
そんな「苗代」のような場所でもあるのだと思います。
いきなり外の世界へ出るには、まだ怖い時がある
人はよく、
「早く変わらなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ」
「もう大人なんだから」
と、自分を急かしてしまいます。
でも、心が弱っている時や、
自分を責め続けてきた時、
人との関係の中で傷ついてきた時に、
いきなり普段通りに頑張ろうとするのは、
しんどいことがあります。
広い田んぼに出れば、
風も吹きます。
雨も降ります。
日差しが強い日もあります。
それは、社会や人間関係にも似ています。
誰かの言葉に揺れる。
期待に応えようとして疲れる。
比べられて落ち込む。
自分の気持ちがわからなくなる。
そんな状態のまま、
「もっと強くなりなさい」と言われても、
心はなかなか育っていきません。
強くなる前に、
まず安心が必要な時があります。
外へ出る前に、
自分の根を少しずつ伸ばす時間が必要な時があります。

苗代は、甘やかす場所ではなく、育つための場所
苗代という言葉には、
どこかやさしい響きがあります。
でも、苗代はただ守るだけの場所ではありません。
ずっとそこに置いておくための場所でもありません。
田んぼへ出ていくために、
まず育つ場所です。
これは、カウンセリングにも近いものがあります。
カウンセリングは、
誰かに依存するための場所ではありません。
正解を教えてもらう場所でも、
代わりに人生を決めてもらう場所でもありません。
・自分の気持ちを知る
・自分の傷つきに気づく
・自分が本当は何を大切にしたかったのかを思い出す
そのための場所です。
今までうまく言葉にできなかった思いを、
少しずつ言葉にしていく。
人前では我慢してきた涙を、
ようやく流せるようになる。
「こんなふうに感じてもよかったんだ」と、
自分を少しずつ受け止められるようになる。
それは、心の根が伸びていく時間なのだと思います。

根が育つには、目に見えない時間が必要
苗を見ていると、
地上に見えている部分は小さくても、
土の中では根が伸びています。
でも、その根は外からは見えません。
人の変化も、同じだと思います。
カウンセリングを受けたからといって、
すぐに人生が大きく変わるとは限りません。
次の日から急に前向きになれるわけでも、
長年の悩みが一瞬で消えるわけでもありません。
でも、見えないところで、
少しずつ変化は起きていることがあります。
前ならすぐ自分を責めていた場面で、
「あ、また責めているな」と気づけた。
いつもなら我慢していたことを、
少しだけ言葉にできた。
人の顔色ばかり見ていたけれど、
「自分はどうしたいんだろう」と考えられた。
それは、目立つ変化ではないかもしれません。
でも、根が伸びるような、
とても大切な変化です。
見えないところが育っていくから、
やがて外の世界でも、自分らしく立てるようになっていくのだと思います。

植え替えには、タイミングがある
苗は、育ったら田んぼへ植え替えられます。
でも、それもタイミングがあります。
早すぎれば弱ってしまうかもしれない。
遅すぎても、成長の流れに合わなくなるかもしれない。
人も同じで、
変わるにはタイミングがあります。
周りから見れば、
「もう大丈夫でしょ」
「そろそろ動いたら?」
と思われることがあるかもしれません。
でも、本人の中では、
まだ怖さが残っていることがあります。
頭ではわかっている。
でも、心がついてこない。
そんな時に無理に動こうとすると、
また自分を責めてしまうことがあります。
だからこそ、
カウンセリングの場では急がなくていいのだと思います。
「今はまだ、根を伸ばす時期なのかもしれない。」
「今はまだ、自分の気持ちを確かめる時期なのかもしれない。」
「今はまだ、安心を取り戻す時期なのかもしれない。」
その人にとってのタイミングを、
一緒に見つけていく。
それも、僕がカウンセリングで大切にしたいことです。

自分の田んぼの中で育っていくために
苗代で育った苗は、
やがて田んぼへ植えられます。
そこからは、
その場所で根を張り、
風に揺れながら、
雨を受けながら、
太陽を浴びながら育っていきます。
人も、最終的には、
「他」の中で、
自分の人生を生きていきます。
カウンセラーが代わりに生きることはできません。
でも、ひとりで立てるようになるまでの時間を、
一緒に過ごすことはできます。
弱さを否定せず、
揺れを責めず、
まだ言葉にならない思いを大切にしながら、
その人がその人の人生へ戻っていく準備をする。
それが、カウンセリングの役割のひとつなのだと思います。
いきなり強くならなくていい。
まずは、安心できる場所で、
自分の根を取り戻していく。
そしていつか、
自分の田んぼで、
自分らしく育っていけたらいい。
秋には、自分らしく実りをつけられればいい。
そんなふうに思います。

育つには、安心できる場所があっていい
田植えの景色を見ながら、
苗は、いきなり田んぼへ行くわけではないのだと、改めて思いました。
まずは、
苗代で育つ。
根を伸ばす。
少しずつ外の世界に出る準備をする。
人の心にも、
きっと同じような時間が必要です。
傷ついたまま、
弱ったまま、
自分を責めたまま、
いきなり広い世界で頑張ろうとしなくてもいい。
まずは安心できる場所で、
自分の気持ちを見つけていく。
自分の根っこを取り戻していく。
カウンセリングルーム稲穂は、
そんな苗代のような場所でありたいと思っています。
あなたが、あなたの人生という田んぼで、
また少しずつ根を張っていけるように。
揺れながらも、倒れずに。
自分らしく育っていけるようにと。

今日のQuestion?
あなたにとっての「苗代」のような場所は、どこですか?
・いきなり強くならなきゃと、自分を急かしてしまう方
・安心できる場所で、少しずつ自分を取り戻したい方
・自分の人生に、もう一度ゆっくり根を張っていきたい方
どうぞ、お気軽にご相談ください。
【あとがき】
ここまで読んでくださって、
ありがとうございます。
今年は、春らしさをたくさん感じている気がします。
だからでしょうか。
春が一番好きな季節かもしれません。
寒さが和らぎ、
暑さもまだやさしい季節。
動き出すには、
ちょうどいい時期なのだと思います。
でも、春だからといって、
いきなり大きく変わらなくてもいい。
苗にも、花にも、木々にも、
それぞれの育ち方があります。
人の心も同じように、
少しずつでいい。
安心できる場所で、
根を伸ばしながら、
いつか、自分らしく育っていける季節を迎えられたらいいなと思います🌾
……ごめんなさい。
やっぱり秋が一番好きでした。
でも、秋って、
年々短くなっていませんか?
夏が暑さを伸ばしすぎだと思います。
季節の移ろいにも、
もう少し余白がほしいですね。
秋を伸ばしてください🍁
あなただけの幸せを
一緒に探すカウンセリング
