あなただけの幸せを
一緒に探すカウンセラーのじろうです。
誰かに合わせすぎて、
自分がいなくなってしまいそうなときがあります。
ちゃんと伝えたいのに、伝えるほどに、
すれ違ってしまうこともあります。
それでも、
心を閉じてしまいたくはありませんでした。
そんな思いの中で出会った、
ひとつの詩があります。
心がすれ違うとき、どうしてこんなに苦しいんだろう?

人との関係で、
どうしようもなく心がモヤモヤするとき。
わかってもらえない寂しさや、
自分ばかり我慢しているような気持ち。
「どうして、こうなってしまうんだろう」と、
自分を責めたり、
相手を責めたりしてしまうことって、ありませんか?
僕も、そんな思いを
たくさん経験してきました。
誰かの顔色を伺いすぎて、
気づけば自分の気持ちがわからなくなっていたり。
「もっとわかってほしい」
「どうしてそんなこと言うの?」と、
言えない怒りや悲しみが心の奥で
ぐるぐる渦巻いていたこともあります。
「ゲシュタルトの祈り」という詩
そんなとき、ひとつの詩に出会いました。
「ゲシュタルトの祈り」
私は私のことをします
あなたはあなたのことをしてください
私が生きているのは
あなたの期待に応えるためではありません
あなたもまた、私の期待に応えるために
生きているのではありません
あなたはあなた、私は私
もし、私たちの心が通じ合わなくても
それは仕方のないことです
そして、私たちの心がたまたま通じ合うことがあれば
それは最高に素晴らしいことです
心理学者 フレデリック・S・パールズ
けれど、正直に言うと、
初めて読んだときはあまりピンときませんでした。
「そう思えたら楽だけど、
実際はそんなに簡単じゃないよ」って。
でも、「そう思えたら、いいよな」
と心の中で引っかかっていて。
じゃあ、頭で考えるよりも、
まずはやってみようと思ったんです。
相手に合わせすぎそうになったとき、
自分の心にこう語りかけてみるようになりました。
「私は私を大切にします」その言葉が教えてくれたこと
「私は私のことを大切にします。
あなたはあなたのことを大切にしてください」
この言葉は、
相手を否定するものではありません。
お互いの心の輪郭を守りながら寄り添う、
やさしい距離感をつくる言葉です。
例えるなら、稲穂のように、
風に揺れてもしなやかに立ち続けるための
“自分軸”のようでもあります。
相手との境界線を引くことは、
つながりを断つことではなく、
より深い安心を生むことがあると、
少しずつ実感してきました。
心が通じ合わなくても、それは「失敗」じゃない

人との関係は、うまくいかない日もあるし、
どんなに願っても、通じ合えない瞬間もあります。
でも、それは「失敗」ではなくて、
「そういう日もある」というだけのこと。
そして、もし、
心がたまたま通じ合うことがあったなら、
それはまさに、
“奇跡”のように尊いことだと思うのです。
「ゲシュタルトの祈り」が伝えてくれた、やさしい境界線

カウンセリングでは、
よく「人とどう向き合えばいいか分からない」
というお悩みを聞きます。
そんなとき、
僕がお伝えするのが、
「ゲシュタルトの祈り」です。
この詩にふれると、多くの方が、
ふっと肩の力を抜かれたような表情になるのです。
人と人との関係に“正解”はありません。
でも、「自分を大切にすること」から、
関係が少しずつ変わっていくこともあります。
「ゲシュタルトの祈り」が教えてくれる、やさしい境界線。
それは、ときに人と人との間に、
小さなあたたかい風を通してくれることがあります。
無理に近づこうとしなくても、
誰かが我慢しなくても、
それぞれが「自分らしさ」を保ちながら、
安心していられる距離。
お互いの輪郭を守ったまま、
ふっと風が通るように ──
目には見えないやさしさや想いが、
すっと伝わる瞬間があるのです。
相手との境界を持つことは、
冷たさではなく、あたたかさ。
その風がふとしたときに、
心と心を触ふれあわせてくれる ──
それが、僕が信じている
“やさしいつながり”のかたちです。
ありのままの自分で、相手とつながれることが僕の幸せ

そして、僕が大切にしているのは、
「この詩は全文受け入れなきゃいけない」
と思わなくてもいい、ということです。
心に響いた一節だけでもいい。
自分なりにアレンジしたり、活用したりして、
自分が少しでも楽になれたなら、それで十分なんです。
それが、柔軟さであり、
自分軸であること。
相手を否定せず、
受け入れられる部分だけを受け入れる。
それは、相手を大切にしながら、
自分も大切にするということ。
そんなふうにして、
心と心が触れあえたとき ──
それが、
僕にとっての何よりの幸せです。
あなたにとっての幸せは、
どんなものですか?
無理をせずに、
自分らしくいられる、
そんな時間かもしれませんね。
今日のQuestion?
あなたが「自分を大切にできているな」と感じるのは、どんなときですか?
・人との距離感に悩んでいる方
・自分を大切にしたいけれど、罪悪感がある方
・「わかってほしい」の奥にある本当の願いを見つけたい方
どうぞ、お気軽にご相談下さい。
カウンセリングルーム稲穂では、
対面カウンセリングだけでなく、
オンラインでもお受けしております。
オンラインでも心が通い合えるなんて、
パールズさんもきっとびっくりですね。
「私は私、あなたはあなた、
でもZoomではご一緒に」──
なんて、
現代版ゲシュタルトの祈りと言えるかもしれません🌾
それに、Zoomのいいところのひとつは、
「今ちょっとWi-Fiが繋がらないんです…」
と言えば、そっと距離を取ることもできるところ。
無理に触れあわなくていいって、やさしいですよね。
それもまた、
“やさしい境界線”の、
ひとつのかたちです🌾
もちろん僕は、
そうしようと思われないように、
つながりたいときに安心して触れあえる、
そんなカウンセリングを心がけています。
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